2010年6月20日日曜日

【報告と新しい呼びかけ】

鳩山首相に徳之島への米海兵隊基地移設を断念することを求める署名運動に
                       ご協力下さったみなさんへ

   奄美・徳之島にも、沖縄・辺野古にも、米軍基地をつくらせない市民の会
          呼びかけ人  〔奄美・徳之島〕 福元洋子 吉玉誠

        〔沖縄・名護市〕 浦島悦子  鈴木雅子
   
◆6月18日、署名を首相官邸に提出しました
 私たちの呼びかけにお応え下さり署名をお寄せ下さったことに、心から厚く御
礼申し上げます。5月8日に始まった「市民の会」の署名募集は5月末日に締め
切られ、署名は6月18日、首相官邸の内閣官房総務課の係官に手渡されました。
また同日、念のため、同じ署名簿を菅首相あてに郵送しました。寄せられた署名
は、個人583筆・団体36筆、計619筆でした。
 署名のあて先は当初、鳩山首相でしたが、署名集約中に鳩山内閣が総辞職し、
菅内閣が成立しました。しかし菅新首相はいち早くオバマ米大統領に対し、5月
28日に発表された、普天間基地の辺野古移設と徳之島への訓練移設を合意した
日米共同声明の実行を約束しました。そこで署名の呼びかけ人は事務局と相談し、
当初の申し入れの趣旨を踏まえて
以下のように書き改め、あて先を菅首相にして首相官邸に提出しました。ただし
要求項目はまったく同じです。
 事後報告になりましたが、情勢の劇的な急変に対応する緊急避難的な措置でし
た。どうか、ご了承下さるようお願いいたします。

■菅首相に奄美・徳之島と沖縄・辺野古への米軍基地移設を断念するよう求める
署名

 内閣総理大臣 菅直人様
 鳩山前政権の末期、5月28日に発表された日米共同声明に、沖縄の米海兵隊
普天間基地を県内の辺野古に移設するとともに、海兵隊の訓練を奄美・徳之島に
移転することが明記されました。私たちはあなたが新しい首相としてオバマ米大
統領にそのような日米合意の履行をいち早く約束したことに強く抗議します。
 奄美諸島は戦後8年間、米軍の直接統治下に置かれ、沖縄と同じようにすさま
じい辛酸をなめました。奄美諸島は沖縄と同じ琉球文化圏の一部で、奄美と沖縄
は一体です。日米共同声明で米軍の訓練移転先とされた徳之島は奄美諸島のひと
つです。
 鳩山前首相は徳之島が行政上鹿児島県大島郡であることからとりあえず「沖縄
県外」と考えたようですが、そのような発想は一体感を共有する奄美と沖縄の人
びとの生活感覚、歴史と文化への無理解に基づいています。
 4月18日に徳之島で島民の6割にあたる1万5千人が参加して米軍基地移設
反対郡民大会が開かれたことが示すように、島民の圧倒的多数が米軍の訓練移転
に反対していることを当時副総理だったあなたはよくご存じのはずです。5月7
日には伊仙・天城・徳之島の3町長が首相官邸に鳩山首相を訪れ、「普天間の機
能の一部を引き受けてほしい」という首相の要請をきっぱりと拒否しました。そ
の後も徳之島住民の意思はまったく変わっていません。
 そこで私たちは新首相に就任されたあなたに、以下のことを強く要求します。

 ●徳之島への普天間基地の移設および訓練の移転を行なわないこと
 ●沖縄・名護市辺野古への普天間基地移設案を撤回すること
 ●米国政府に「世界一危険な」普天間基地の即時閉鎖・返還を毅然として要求
すること

◆署名運動の継続について
 非常に残念なことに「市民の会」よびかけの日本政府への要求はまったく実現
していません。日米両政府は奄美と沖縄の民意にまったく耳を貸そうとしません。
ですから私たちは強い決意をもって署名運動を継続します。その呼びかけを近く
みなさんに送信します。みなさんが引き続きご協力下さるよう、改めてお願いい
たします。 

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