2010年6月30日水曜日

福島県議会の請願不採択について

●声明
福島県議会の「安全審査想定外の長期保管MOX燃料を使い、
原発敷地内に使用済MOX燃料を貯蔵するプルサーマルを進
めないことについて」の請願不採択について

1、福島県議会は、脱原発福島ネットワークが6,941名の署名
とともに、6月県議会に提出した「安全審査想定外の長期保管
MOX燃料を使い、原発敷地内に使用済MOX燃料を貯蔵する
プルサーマルを進めないよう求める請願書」を6月30日の
本会議で起立採決の結果、起立6名の賛成少数で不採択としま
した。

2、この請願の要旨は、「福島県議会は、東京電力株式会社が
安全審査の影響評価想定外の長期保管MOX燃料の使用をやめ、
原発敷地内に貯蔵する使用済MOX燃料の処理方策が決まるま
で、老朽化の進む福島第一原発3号機でのプルサーマルをすす
めないよう求めます」というものです。

3、6月29日の福島県議会企画環境常任委員会は、請願の
取り扱
いで、「プルサーマルを進めるべきで不採択とすべきであり採決
すべし」との発言を巡って、「採択とすべきだが、県の結論が出
ておらず継続審議とすべき」「使用済MOX燃料の処理方策も決ま
らぬままでは継続審議とすべき」と継続審議求める意見と、
「プルサーマルは長いこと論議してきた」との意見がだされたと
いいます。そして、採決か否かの採決では、採決と継続審議が
4対4の可否同数となり委員長の職権により採決と判断され、
起立採決の結果、採択すべきは共産、社民両党の2委員、自民、
民主、公明各党の6委員は起立せず不採択となりました。

3、福島県議会の請願採決は、福島県民に異論のあるプルサー
マルについて、福島県による受け入れ3条件の確認結果がでて
いない段階で、しかもを使用済MOX燃料の処理方策が確定しな
い段階で、慎重な審議を経ることなく委員会採決を強行した
もので、県民の代表として拙速のそしりを免れないものです。

4、福島県議会の請願不採択は、請願要旨にある安全審査の影響
評価想定外の長期保管MOX燃料と原発敷地内に貯蔵する使用済
MOX燃料の処理方策について、福島県議会の責任ある解明を
放棄したに等しく、老朽化の進む福島第一原発3号機でのプルサ
ーマルをただただ推進するもので、福島県民の安全・安心の確保
という福島県議会の任務にもとるもので、誠に遺憾です。

5、東京電力と国は、福島第一原発3号機の9月23日まで
の今期
定期点検中に、安全審査の想定外のMOX燃料を装荷しようと
「まるでブルトーザーのように」福島県の受け入れ3条件を確認
しています。わたしどもは、今般の福島県議会の請願不採択と
いう事態を踏まえ、7月中に予定される福島県原子力発電所安全
確保技術連絡会の検証作業を注視するとともに、改めて、福島県
に対して、福島県民の安全・安心を最優先する立場から、
処理方策が決まらぬまま使用済MOX燃料を発生させるプルサー
マルを進めないよう求めるものです。

以上

2010年6月30日
脱原発福島ネットワーク
  

2010年6月28日月曜日

戦前と同じ帝国陸軍の暴走

●米軍普天間飛行場の代替施設建設で適切な予算措置を取らなかったのは
 重過失行為に当たるとして、当時の那覇防衛施設局(現・沖縄防衛局)
 の局長2人を懲戒処分にするよう会計検査院が要求していた問題で、防
 衛省が、要求に応じないと今月3日付で検査院に通知していたことが分
 かった。
 防衛省の対応については、検査院が今秋、首相に提出する09年度分の
 検査報告に掲載し、公表する。検査院関係者は「国会や国民に評価を委
 ねたい」と話している。
                    朝日新聞 6月28日 
★何がおきたかといえば、当初は辺野古沿岸に滑走路を作るために海底の
 地質調査を計8億円余りで民間4社に委託契約した。

 しかし、地元の反対運動が大きくなり、地元民を蹴散らすために、警戒
 船を民間業者に大量導入した。そのせいで費用が増えて22億円弱になった。

 当然、予算外の行為であり、しかも防衛省が自国民に危害を加える行為
 に対して無断でお金を使ってしまった。
 http://www.jbaudit.go.jp/pr/print/pdf/audit_outline_19.pdf

 ご記憶だろうが、日本が満州侵攻や中国との10年戦争に入ってしまっ
 たのは防衛省の前身である帝国陸軍の一部署のハネッカエリが上層部に
 許可を得ることも無く無断で暴走したことがきっかけだった。

 違法行為をしたハネッカエリをルール通りに処罰しておれば、日本が
 壊滅的に滅びる事は無かった。

 日本のように共同体意識の強い官庁などの大組織では、外部のルール違
 反は過剰に反応するくせに、内部のルール違反は見て見ぬふりをする
 傾向が強い。

 また、日本政府のルール作りでも、中国から伝えられる「罪は士大夫に
 及ばず」と、高級官僚に対する罰則が極めて甘く作られている。

 罪は士大夫に及ばずというのは、普通人以上にモラルの高い高級官僚は
 ほんの少しのルール違反でも自分自身に恥じ、上から罰則が下る前に
 自害して反省するものだから、罰を下すに及ばないと言う意味だ。

 ところが、帝国陸軍の官僚は実際は士大夫ではなく、共同体のなあなあ
 で反省することなく最悪のところまで突っ走ってしまった。

 今日のニュースは私たち日本国民に、戦前と同じ帝国陸軍の暴走を再び
 許すのかどうかということを試している。

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2010年6月27日日曜日

紋別・産廃建設問題への緊急要請文の賛同のお願い

タイトル: 紋別・産廃建設問題への緊急要請文の賛同のお願い


みなさま

大地とつながる母の会、ユーレイ部員と化している、野口@葛飾区です。

仕事および個人的に、北海道・紋別のアイヌ民族の漁師さんと、持続可能な地域づくりに関わる活動に関わっています。

そこでお願いがあります。

紋別のモベツ川上流部に産廃処理施設の建設計画があり、アイヌ民族の畠山敏さんら地元住民が反対をしていますが、6月中にも北海道が建設を許可してしまいそうな状況になっています。

それで、先日紋別に何人かで訪れた際に、先住民族の立場から緊急要請文を道知事宛に送ろうという話になりました。

つきましては、先住民族以外からも要請文への賛同者(団体、個人)を募りたいと思います。
時間がないため、〆切は25日正午とします。

団体の場合は、団体名(できれば英語表記も)
個人の場合は、名前と所属をお願いします。
返信先(野口):
fumiko.noguchi@n...

(転送歓迎)
=====================

北海道知事 高橋はるみ 殿

緊急:北海道知事への連名の要請文

 北海道紋別市のアイヌ民族が「母なるモベツ川をこれ以上汚さないで」と産業廃棄物最終処分場建設に反対をしています。私達先住民族は、この反対表明に賛同し、建設への許可をしないよう、北海道知事に連名で強く要請いたします。
 モベツ川は、アイヌ民族がはるか大昔から集落を営み、豊かな自然とともに生きてきた聖なる川であり、現在もアイヌ民族の手で鮭・鱒の特別採捕許可を得て、毎年鮭を迎えるカムイチェプノミを行っている特別な川です。先住民族の権利に関する国連宣言の第29条に明言されている通り、有害物質を流出させる危険性が避けられない施設の建設には、先住民族の同意が必要です。

2010年6月  日

要請者
アシリチェップノミ実行委員会
チ カラ ニサッタ〜われらつくる明日〜
市民外交センター
 ・ 
 ・
 ・

賛同者  

(English Translation)
Harumi Takahashi
The Governor of Hokkaido
__ June, 2010

Urgent Request to the Hokkaido Governor

"Do not pollute our secret mother river, Mobetsu (Mo-pet in Ainu) River, any
more" - Monbetsu Ainu Indigenous people who live in Monbetsu City, Hokkaido,
Japan, have been claiming their land right against the Hokkaido Municipal
Government and express the opposition against the development plan of the
industrial waste treatment facility on their secret site. The facility will
be located around the upper stream of Monbetus River, and the Hokkaido
Government will make a final decision on the construction by the end of
June. The plan was developed without the consultation of Ainu people. We,
indigenous peoples, assent to the Monbetsu Ainu, claim their land right and
show opposition against the plan as well.

Mobetsu River is their secret river to the Mopet Ainu people. They have
developed their community nearby and lived with receiving the gift of the
surrounding nature. Monbetsu River is still special and they practice the
ceremony for welcoming salmons, their secret fish, that come back to
Monbetsu River to lay the eggs.

Article 29 of UN declaration on Indigenous Right clearly says that States
shall take effective measures to ensure that no storage or disposal of
hazardous materials shall take place in the lands or territories of
indigenous peoples without their free, prior and informed consent.

Assontors

=======================

上記の道知事への要請文に賛同します。

(  )団体 (  )個人

名前(所属):

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2010年6月21日月曜日

ガザ地区のオンラインアクションにご参加いただいた皆様

ガザ地区のオンラインアクションにご参加いただいた皆様

2010年2月の設置時点から6月18日(金)にかけて、システム障害により、
イスラエル政府宛のメールが正常に送信されておりませんでした。

オンラインアクションにご参加の皆様、関係の方々に、
大変ご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。

6月18日中に、メールが正常に送られていなかった皆様方のお名前を署名としてまとめ、 書面にてイスラエル政府に届けました。アクションに参加された際に
記述されたお名前以外の情報は一切届けておりません。

6月18日(金)11:40、障害の発覚後直ちに不具合箇所の修正を行い、
以降は正常に稼動しています。

今後は、かかることのないよう万全を期す所存でございますので、
引き続き、アムネスティの活動へのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

         記
1.発生事象
・2010年2月2日から6月18日にかけて、
 オンラインアクションにおいて、イスラエル政府宛のメールが正常に送信されない事象が発生。

2.原因
・メール送信部分の設定ミスにより不具合が発生しました。

3.対応
・不具合箇所解消の対応を実施(6月18日対応完了)し、現在は安定運用を行っております。

以上

アムネスティ・インターナショナル日本
事務局長  寺中 誠

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2010年6月20日日曜日

【報告と新しい呼びかけ】

鳩山首相に徳之島への米海兵隊基地移設を断念することを求める署名運動に
                       ご協力下さったみなさんへ

   奄美・徳之島にも、沖縄・辺野古にも、米軍基地をつくらせない市民の会
          呼びかけ人  〔奄美・徳之島〕 福元洋子 吉玉誠

        〔沖縄・名護市〕 浦島悦子  鈴木雅子
   
◆6月18日、署名を首相官邸に提出しました
 私たちの呼びかけにお応え下さり署名をお寄せ下さったことに、心から厚く御
礼申し上げます。5月8日に始まった「市民の会」の署名募集は5月末日に締め
切られ、署名は6月18日、首相官邸の内閣官房総務課の係官に手渡されました。
また同日、念のため、同じ署名簿を菅首相あてに郵送しました。寄せられた署名
は、個人583筆・団体36筆、計619筆でした。
 署名のあて先は当初、鳩山首相でしたが、署名集約中に鳩山内閣が総辞職し、
菅内閣が成立しました。しかし菅新首相はいち早くオバマ米大統領に対し、5月
28日に発表された、普天間基地の辺野古移設と徳之島への訓練移設を合意した
日米共同声明の実行を約束しました。そこで署名の呼びかけ人は事務局と相談し、
当初の申し入れの趣旨を踏まえて
以下のように書き改め、あて先を菅首相にして首相官邸に提出しました。ただし
要求項目はまったく同じです。
 事後報告になりましたが、情勢の劇的な急変に対応する緊急避難的な措置でし
た。どうか、ご了承下さるようお願いいたします。

■菅首相に奄美・徳之島と沖縄・辺野古への米軍基地移設を断念するよう求める
署名

 内閣総理大臣 菅直人様
 鳩山前政権の末期、5月28日に発表された日米共同声明に、沖縄の米海兵隊
普天間基地を県内の辺野古に移設するとともに、海兵隊の訓練を奄美・徳之島に
移転することが明記されました。私たちはあなたが新しい首相としてオバマ米大
統領にそのような日米合意の履行をいち早く約束したことに強く抗議します。
 奄美諸島は戦後8年間、米軍の直接統治下に置かれ、沖縄と同じようにすさま
じい辛酸をなめました。奄美諸島は沖縄と同じ琉球文化圏の一部で、奄美と沖縄
は一体です。日米共同声明で米軍の訓練移転先とされた徳之島は奄美諸島のひと
つです。
 鳩山前首相は徳之島が行政上鹿児島県大島郡であることからとりあえず「沖縄
県外」と考えたようですが、そのような発想は一体感を共有する奄美と沖縄の人
びとの生活感覚、歴史と文化への無理解に基づいています。
 4月18日に徳之島で島民の6割にあたる1万5千人が参加して米軍基地移設
反対郡民大会が開かれたことが示すように、島民の圧倒的多数が米軍の訓練移転
に反対していることを当時副総理だったあなたはよくご存じのはずです。5月7
日には伊仙・天城・徳之島の3町長が首相官邸に鳩山首相を訪れ、「普天間の機
能の一部を引き受けてほしい」という首相の要請をきっぱりと拒否しました。そ
の後も徳之島住民の意思はまったく変わっていません。
 そこで私たちは新首相に就任されたあなたに、以下のことを強く要求します。

 ●徳之島への普天間基地の移設および訓練の移転を行なわないこと
 ●沖縄・名護市辺野古への普天間基地移設案を撤回すること
 ●米国政府に「世界一危険な」普天間基地の即時閉鎖・返還を毅然として要求
すること

◆署名運動の継続について
 非常に残念なことに「市民の会」よびかけの日本政府への要求はまったく実現
していません。日米両政府は奄美と沖縄の民意にまったく耳を貸そうとしません。
ですから私たちは強い決意をもって署名運動を継続します。その呼びかけを近く
みなさんに送信します。みなさんが引き続きご協力下さるよう、改めてお願いい
たします。 

2010年6月19日土曜日

【行動案内】6月22日、福島第一3号機プルサーマル反対請願と署名提出

---------- 転送メッセージ ----------
From: 佐藤 和良
日付: 2010年6月18日23:08
件名: [sp-project:0878] 【行動案内】6月22日、福島第一3号機プルサーマル反対請願と署名提出
To: sp-projectの皆さん


みなさま

脱原発福島ネットワークの佐藤和良です。

福島第一原発3号機でのプルサーマルに反対する署名、
福島県内はじめ全国からご協力頂き、本当にありがとうございます。
第一次集約の6月12日には、6,599名の署名を集約し
ました。

あす19日から、東京電力は福島第一原発3号機の定期検査に入り
ます。
9月23日までの定検中に、安全審査の想定外のMOX燃料を装
荷しようとしています。
福島県の受け入れ3条件である、耐震安全性、高経年化対策、長
期保管MOX燃料の
健全性について、東京電力が報告書を提出し、保安院などが確認作業を
行っています。
福島県も原発安全確保技術連絡会で検証をはじめました。
前知事が言った「まるでブルトーザーのように」ことが進んでいます。

そんな折、第一原発2号機であわやメルトダウンの事故が発生し
ました。
発電機の故障で自動停止したものの、外部電源遮断で、原子炉の水位が
約2m
低下する深刻な事態でした。本当のことはまだ闇の中です。
この事故は誠に重大です。
福島県と県議会は事態を深刻受け止めなければなりません。

10月の県知事選を控え、与党の民主党、社民党に、自民党が相乗りして
佐藤現知事を
支持しています。
そんなことも影響して、請願の紹介議員は、民主党と社民党にはなって
頂けず、
共産党のみとなりました。
要請も副知事に面会をもとめましたが、原子力対策課長さんとなりまし
た。

いずれにしても、22日、わたしたちは署名を持って、福島県と県
議会に要請と請願
の行動を起こします。「安全審査想定外の長期保管MOX燃料を使
い、原発敷地内に
使用済MOX燃料を貯蔵するプルサーマルを進めないことについ
て」県議会に請願し、
福島県にも要望書を提出します。市民みんなの声を福島県と議会に伝え
ましょう。

日程は以下の通りです。一部変更がありますのでご注意ください。
参加の際は、事務局までご一報ください。

10:30 福島県庁西庁舎2階県民ロビー 集合 
11:00 県議会に請願書提出
13:00 福島県原子力安全対策課に署名および要望書提出
14:00 県政記者クラブで会見
15:00 県議会一般質問でプルサーマルについての質問傍聴 古市
三久議員


*請願書と要望書は、貼付のとおりです。


******************************
佐藤 和良  
〒971-8144
福島県いわき市鹿島町久保字於振1-2
電話&Fax0246-58-5570
HP     http://www.f3.dion.ne.jp/~kazu_obr
E-mail kazu_obr@f3.dion.ne.jp
blog http://skazuyoshi.exblog.jp/
******************************


MLホームページ: http://www.freeml.com/sp-project

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2010年6月17日木曜日

Yahoo!グループ : 開発と権利のための行動センター 掲示板 : 817 件中 817 件目を表示

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魚が食べられなくなる? ~漁業と流通、消費を問い直す~ 日時:7月3日(土) 13:00~17:20(予定) 場所:慶應義塾大学 三田キャンパス 南館地下4階ディスタンスラーニング ルーム 地図はこちら 参加費:無料 申込み:6 月29 日までに①お名前②ご所属③ご連絡先(メールアドレスある いは電話番号)を明記の上sakana0703@g... までお申し込みください 共催:EU Studies Institute in Tokyo (EUSI)、持続可能なスウェーデン協会、 グリーンピース・ジャパン、アジア太平洋資料センター(PARC) 協賛:パタゴニア日本支社 開催にあたって プログラム スピーカー紹介 上映作品紹介 ご協賛のお願い 開催にあたって 魚や貝、海藻など、海からもたらされる恵みは、古くから私たちの食卓を支え てきました。しかし、こうした水産資源が枯渇しつつあることが世界中で懸念 されています。本来、これらの資源は自然の営みの中で子孫を残し、再生産し 続けます。しかし、その力を超えるほどの量が獲られ続けてきました。同様に 魚や貝が生育できる環境も失われています。 国連食糧農業機関は、世界の水産資源の4分の3が限界まで獲られてしまってい ると警告、2015年に不足する魚介類の量は世界でおよそ1,100万トンと予想し ています。これは、日本で1年間に消費する魚介類とほぼ同量です。 実際にこれだけの魚介類が不足すれば、価格の高騰は避けられません。タンパ ク質を魚介類に依存する世界の貧困層への影響は深刻ですし、日本の食卓にと っても人ごとではありません。   2010年10月、名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催され ます。私たちの暮らしを支える豊かな生態系を保全し、将来にわたって利用し 続けていくために、締結国が話し合います。  その100日前にあたる7月3日(土)に、スウェーデンから、ヨーロッパの資源 枯渇を告発したジャーナリストであり、現在は欧州議会議員として水産行政の 改革に関わっているイサベラ・ロヴィーンさんをお迎えし、「魚を食べ続けて いくために」という視点から海の生物多様性を考えるシンポジウムを企画しま した。 クロマグロの禁輸が話題になり、水産資源の枯渇が懸念されていることは身近 な話題になりつつあります。しかし、どのような生産・流通・消費構造の中で そうした状況が起こっているのかということはあまり知られていません。 本シンポジウムでは、この点にもスポットをあて、私たちの画一的な消費のあ り方自体が、乱獲や環境に負荷をかけるような養殖に結びついていることを明 らかにしていきます。 また、持続可能な漁業を行なう事例も紹介しながら、そうした漁業を支える 「持続可能な水産物消費」についても考えます。 プログラム(予定) 12:30 開場 13:00 あいさつ 田中俊郎氏(慶應義塾大学/EUSI所長) 13:05 イサベラ・ロヴィーン氏講演(逐次通訳)      「水産資源は急速に枯渇している~EUの事例から」 14:05 勝川俊雄氏(三重大学)講演      「日本の漁業管理の現状と課題」 14:20 アジア太平洋資料センター制作DVD上映      「食べるためのマグロ、売るためのマグロ」 14:55 花岡和佳男氏(グリーンピース・ジャパン)講演      「水産物流通の現状と問題点」 15:25 アジア太平洋資料センター制作DVD上映      「食卓と海 水産資源を活かし、守る」 16:00 大野一敏氏(船橋市漁業協同組合)講演      「漁業から見る海洋環境保全の必要性」 16:15 パネルディスカッション      「いかに管理し、いかに食べるか」 モデレーター:井田徹治氏 (共同通信社) 「いかに管理し」では、EU、日本、国際的な水産資源管理の現状と課題、海洋 環境保全の必要性、海洋保護区などについて、「いかに食べるか」では、消費 者に対してどう魚を食べるのかということ(日本の水産物輸入によってどんな 影響が起きているのか、翻って地場の漁業者が獲った魚の市場が奪われてしま っているのではないかなど)を議論します。 17:15 あいさつ 17:20 終了予定 スピーカー、モデレーター紹介 ■Isabella Lovin (イサベラ・ロヴィーン)  スウェーデン環境党・欧州議会議員 1963年生まれ、ストックホルム在住。消費者・食・環境の問題を専門に扱うジ ャーナリストとして活躍。2007年夏にスウェーデンにて出版した『沈黙の海 - 最後の食用魚を追い求めて』では、乱獲によってスウェーデン近海やヨー ロッパ・世界における水産資源が枯渇に瀕していることに警鐘をならし、人々 の関心を大きく高めることとなった。2007年ジャーナリスト大賞、2007年環境 ジャーナリスト賞を受賞。2009年6月の欧州議会選挙に環境党から立候補し当 選。 ■勝川俊雄 (かつかわ・としお)  三重大学生物資源学部准教授 1972年、東京生まれ。東京大学農学生命科学研究科にて博士号取得した後、東 京大学海洋研究所助教を経て、現職。研究テーマは、水産資源を持続的に利用 するための資源管理戦略の研究、希少生物保全のための持続性の評価など多岐 にわたる。現在は、ノルウェー、ニュージーランド、オーストラリア、米国な どの漁業の現場を周り、世界各国の資源管理制度の比較研究に力を入れている。 業界紙、ブログなど様々なメディアで、日本の漁業改革の議論をリードしてき た。日本水産学会論文賞、日本水産学会奨励賞を受賞。 ■花岡和佳男(はなおか・わかお)  国際環境NGO グリーンピース・ジャパン 海洋生態系問題担当 2000年から2002年までアメリカ・フロリダでマナティーやウミガメの保護活動 に参加し、その後マレーシアにてマングローブを伐採しないエビの養殖施設の 立ち上げに貢献。2007年よりグリーンピース・ジャパンに所属し、沖縄ジュゴ ン、違法漁業、捕鯨、過剰漁業といった海の生物多様性を守るキャンペーンを 展開している。2008年の国際捕鯨委員会(IWC)では、約30年ぶりに会場内で のNGOに発言権が与えられ、30を超えるNGOの代表としてスピーチを行い、各国 政府に実質商業捕鯨の中止を訴えた。国内では現在、太平洋クロマグロの過剰 漁業を問題視し、漁港や市場などを巡り調査を行ったり、過剰漁業や漁業管理 についてのシンポジウムを開催するなどして、海洋保護区の設立に向けた活動 に注力している。 ■大野一敏(おおの・かずとし)  船橋市漁業協同組合代表理事組合長 江戸時代から続く網元の家に生まれ、60年にわたり東京湾で漁業を営む。経 済成長の中で海の環境が変化することに危機感を覚え、サンフランシスコ湾保 全運動などを研究。湾はかけがえのない天然資源であるという信念のもと、埋 め立て反対運動などを通し、東京湾最奧に残された干潟、三番瀬の保全に関わ る。著書に『東京湾で魚を追う』。 ■井田徹治(いだ・てつじ)  共同通信科学部編集委員 1959年12月東京生まれ。1983年、東京大学文学部卒、共同通信社に入社。1991 年、本社科学部記者。2001年から2004年まで、ワシントン支局特派員(科学担 当)。現在、同社編集委員。環境と開発の問題を長く取材、気候変動に関する 政府間パネル総会、気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会 議、環境・開発サミット(ヨハネスブルグ)、国際捕鯨委員会総会など多くの国 際会議も取材している。著書に「サバがトロより高くなる日 危機に立つ世界 の漁業資源」(講談社現代新書)、「ウナギ 地球環境を語る魚」(岩波新書) 、「生物多様性とは何か」(岩波新書)など。 上映作品紹介 ■「食べるためのマグロ、売るためのマグロ」2008年 31分 マグロを切り口に、グローバルなフードビジネスが私たちの食卓や環境に与え ている影響を探り、「マグロが食べられなくなる」ような状況が生み出された 背景に迫る。 ■「食卓と海 水産資源を活かし、守る」2009年 34分 マグロだけでなく水産資源全体の枯渇が世界的に懸念される中、資源を利用し ながら保全するコミュニティの実践を追う。「持続可能」な漁業のあり方を考 えると同時に、海の恵みを長く楽しむための「食べ方」を考える。 ご協賛のお願い このシンポジウムは、ご協賛いただける方/団体を募っています。 ご協賛くださる方は、sakana0703@g...までご一報の上、下記口座へ協賛 金をお振込みください。 【個人】 協賛金 1口 2,000 円(1口以上何口でも可) 【団体】 協賛金 1口 10,000 円(1口以上何口でも可) 【お振込先口座】 三井住友銀行神田支店 普通預金 7962767 口座名義:特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター *お振り込みの際は、お名前の前に0703をつけてください。 協賛いただいた方、団体のお名前は、当日の配付資料に記載いたします。 ぜひどうぞよろしくお願い申し上げます。

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