31日のNYタイムズ紙ビル・ブラシック記者は、トヨタ問題に関して 「トヨタの経営者は偉大なトヨタを作り上げたトヨタ式を忘れた。」と いう趣旨の記事を書いた。 トヨタの強さは、その車の品質の良さに対する信頼から来ている。 品質の良さは、トヨタ式生産方式を発明して維持してきた長年の努力に よるもの。 中でも行灯方式はその象徴。トヨタの製造ラインでは、些少でも問題を 見つければ、労働者の誰でもが役職に関係なく、行灯の紐を引いて、 工場の生産ラインをストップさせることが出来る。 ライン停止は大きな損失を産むが、僅かなトラブルが将来に致命的な ダメージとなって、会社に大ダメージを与えるのを防ぐための仕組みだ。 ブラシック記者は、トヨタ全従業員の誰もが、今回の問題で行灯の紐を 引かなかったとしている。 このメルマガでもトヨタがおかしくなっている事は書いてきた。 http://archive.mag2.com/0000102800/20091008122000000.html トヨタが昨年9月にリコール勧告を受けたあとも経営者は行灯の紐を引か ずに問題を放置し続け、昨年12月にはまた欠陥が理由の死亡事故を 起こしている。 http://www.nytimes.com/imagepages/2010/02/01/business/01toyotaGrfxX.html それにもかかわらず、トヨタのアクションが見られないので、世界中か トヨタに対する批難が大きな声で沸き起こっている。上記NYタイムズ は紙面に大きく死亡事故の残がい写真を載せてさえいる。 http://www.nytimes.com/imagepages/2010/02/01/business/01toyota_CA0.html 昨日記者会見に応じなかった豊田社長は、自身はトヨタで無くアウディ 車に乗っている事を報じられ、ユーザーの怒りを煽ってさえいる。 トヨタ世界一の品質への信頼を集め、世界一のメーカーになるのに50 年以上の先輩たちの弛まぬ血と汗の努力を要した。 これを一瞬にして崩した、昨今の経営陣の態度が良く見えた会見だった。
via archive.mag2.com
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