2010年8月18日水曜日

21日の「MOX装荷」抗議行動の詳細と注意事項

東京電力が福島第一3号でのMOX装荷を21日(土)13時から
開始(同時刻から報道公開)と発表したことから、脱原発福島ネッ
トワークがその直前12:00~13:00に福島第一原発 正門
前で東電に装荷中止を申し入れる行動が、報道各社から取材・撮影
を浴びる(受けるのじゃなくて)ことが確実となりました。

顔が映ると差し障りのある方は、相応の対策をしてご参加ください。

  お勧めは気グルミやかぶりものです。フェイスペインティング
  などの仮装も有効です。プラカード、透明でない傘、横断幕の
  後ろに顔を隠した人や、ビデオカメラで撮影中の人は映されに
  くいです。マスクは季節外れでありお勧めしません。

横断幕、メッセージキルト、プラカードその他、街頭での意思表示
のために作った様々なものを、全国に流す絶好の機会です。

東電からは、6月13日に東電に申し入れを行った時と同程度に、
東電社有地内での便宜提供(サービスホールの駐車場の使用、サー
ビスホール敷地の申し入れ前の待機場所としての利用、参加者全員
の申し入れへの同行)が行われる見通しです。しかし、当日は装荷
の関係車両の出入りのため、正門前で立ち入りできる場所が規制さ
れます。また、警察などの警備も厳重になると見込まれます。

参加者が手に持つ横断幕等の規制をさせないよう極力交渉はします
が、現在見込まれる参加者数では現地で掲示し切れないことがあり
うることはご容赦ください。

そんな事態とならないよう、万障お繰り合わせの上、参加されます
ようお願い申し上げます。

2010年8月15日日曜日

また事故だ 福島第一原発1号機の高圧タービ ンの下から放射性物質を含む水が床に漏れた

東電は、定期検査で試験運転中の福島第一原発1号機の高圧タービ
ンの下から放射性物質を含む水が床に漏れている
のを8月12日発見
した、と13日発表しました。

  調整運転中の福島第一原子力発電所1号機の原子炉の計画停止
  について
  http://www.tepco.co.jp/cc/press/10081302-j.html
  2010年8月13日 東電

この事故は、原因の判明後、原子炉を停止して修理することになった
ためか、各紙・各局が報道しました。報道の例として、NHK福島のニュ
ース原稿を紹介します。

  原発で放射性物質含む水漏れ
  http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053346241.html
  2010年8月13日19時40分 NHK福島

  東電によると定検中で試験運転をしていた福島第一1号機で、12日、
  高圧タービンの下から放射性物質を含む水が床に漏れているのを
  パトロールをしていた社員が見つけた。
  床にたまった水はおよそ10ミリリットルで原子炉を通ってタービンを
  まわすための蒸気が冷えたものと見られるとのこと。
  水は現在も漏れていて、東電では、原因を調査中。

東電のプレスリリースもNHKの報道も事の重大性が伝わりません。

14日付「朝日」福島版では、

  放射性物質含む水漏れ/第一原発
  http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001008140001
  2010年08月14日

  東電は漏出個所を見つけた後、原子炉を停止する。核燃料に触れた
  水が漏れたのは東電が不祥事を受けてまとめた2003年の公表基準
  見直し以降、初めてという。

  発見当時、水は3秒間に1滴程度たれていた。原因を特定するため、
  現在もそのままにして水受けを置いている。原子炉内にしかない成分が
  検出されたため、核燃料に触れた水だと考えられるという。

  検査は8月下旬までの予定だったが大幅にずれ込む見通し。東電は、
  漏れた個所を特定し、原因がわかるまでには2週間程度かかるとみている。

とあります。

つまり、放射能を遮る5つの壁の外側で、原子炉からの水が漏れていました。
しかも、核燃料に触れたということは、燃料棒に穴が空いていた?
この核燃料がMOXだったら。。。。

ちなみにこの水、水受けを置く前は床を濡らしていました。
リリースにはそれの「拭き取りを実施し」たとありますので、
だれかが被曝労働を強いられたことになります。

2010年8月14日土曜日

福島第1原発の放射性物質漏出 フィルター9年間点検せず

東京電力は、2009年10月22日に福島第一原発の雑固体廃棄
物を圧縮・焼却する建物の排気口で放射性物質を検出した原因
の、調査結果を8月12日に発表しました。

  雑固体廃棄物減容処理建屋の排気口における微量な放射性
  物質の検出に関する調査結果について
  http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/pdfdata/bi0808-j.pdf

このプレスリリースを13日の「河北」がわかりやすくまとめていま
すので、要約します。

  福島第1原発の放射性物質漏出 フィルター9年間点検せず
  http://www.kahoku.co.jp/news/2010/08/20100813t63036.htm

  (要約)
  フィルターの点検を約9年間行わなかったことが原因。

  発電所内で発生した廃棄物を焼却した際に発生する排気から
  灰などを取り除くフィルターを長期間点検せず、フィルターが
  目詰まりを起こした。このためフィルターの固定部品が変形し、
  すき間ができて灰などが漏れ出した。

  漏れた灰は次に通過するフィルターも詰まらせ、周囲をふさい
  でいたシールが損傷。ろ過されない排気が外部排出された。

  フィルターは2000年12月から01年2月にかけて点検。06年
  にも点検する計画だったが、フィルターの取り付け部品の一部
  にアスベストが使用されていたため代用品が見つかるまで見送
  り、今年3月になって点検したという。
 
  東電の現在の規定でフィルターは4年に1度点検することに
  なっていた。(了)

2004年までは運転期間に応じて点検したのを、この年から4年ご
とに点検することに変更しました。その内規に従っていませんでした。
さらに、放射能漏れを起こしてから、フィルター交換まで5ヶ月かか
っています。

なんといえばいいのか。。。。

<写真展>と<講演会>

<写真展>
「原発被曝労働者を追って」樋口健二写真展
写真家・樋口健二さんの写真パネル展示
☆日程 2010年10月26日(火)~31日(日) 9:00~21:30
        (ただし26日は12:00から、31日は17:00まで)
☆会場 エル・パーク仙台 展示ギャラリー
☆入場無料

<講演会>
「原発被曝労働者を追って―その実態と救済を求めて」
樋口健二さん(写真家)  渡辺美紀子さん(原子力資料情報室)
☆日程 2010年10月30日(土) 18:30~21:00
☆会場 東京エレクトロンホール(宮城県民会館)401会議室
☆参加費 500円

主催 「原発被曝労働者を追って」樋口健二写真展仙台実行委員会
  連絡先 TEL&FAX 022-373-7000 篠原
メール hag07314@nifty.ne.jp 舘脇
協賛 みやぎ脱原発・風の会
    カトリック正義と平和仙台協議会 
    生活協同組合・あいコープみやぎ

2010年8月6日金曜日

小さくてもいいので、あちこちでキャンドルナイトやりませんか?

ウランいらん、プルもいらん。キャンドルアクション〜♪

広島と長崎に原爆が落とされて65年。
核は減るどころか、平和利用とか言って、電気作るために
未だにヒバクシャを増やしながらウランを掘り起こしている。
日本じゃ、処理方法もわからないゴミを出すプルサーマルが
全国に蔓延しようとしているし、上関、大間、他にも原発や
それに関連する施設の建設計画がうようよしている。

福島県では、よりによって広島原爆記念日に知事がMOX
(プルトニウム燃料)の装荷を了解するらしくて、
県庁前で座り込みをやっている。
福島で使うMOXは、11年前に届いた古い燃料らしくて、
さらに装荷する予定の原子炉も古いらしいので、ちょー怖い。

プルサーマル、核の被害がこれ以上広がらないよう、
ヒバクシャを増やさないよう、
原発を作らない、輸出しない、などなど祈りを込めて、
小さくてもいいので、あちこちでキャンドルナイトやりませんか?
家で一人でやったよ!でもいいし。
ロウソクで文字を書くもよし、
何か楽しいアイデアつきだとより楽しいですね。

よかったら、キャンドルナイトの様子を写真で、メールください。
(ネット環境がよくないので、
 メガとかのでっかいサイズの写真はご遠慮下さい。)
たくさん集まった写真を見て、
思いが繋がっている事を確認できればいいなーと思います。
現場へ行けなくても、みんなができる事。よかったらご参加下さい。

期間は、8月6日〜9日です。
写真は随時掲載して行こうと思っていますが、
作業が遅くなったらすみません。

(メールの宛て先) yoti36@yahoo.co.jp

集まった写真は私のブログで掲載させていただきます。
掲載をされたくない方は、その旨お知らせ下さい。

 ブログ http://blog.goo.ne.jp/yo_ti

佐賀の山奥で、祈るヨーチより。peace!

Posted via email from 3tarou's posterous

抗議声明     脱原発福島ネットワーク

1、65回目の広島「原爆の日」の今日8月6日、福島県の佐藤雄平知事は、運転開始34年の老朽原子炉である
福島第一原発3号機で、プルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(MOX燃料)を燃やすプルサーマル計画を正式に
受け入れました。

2、福島県は、受け入れ過程で県民への的確な説明責任を果たしておらず、「県民の声を聴く会」も開きませんで
した。まるで「プルサーマル交付金30億円」を意識したかのような拙速な受け入れによって県民のリスクは増大
し、県民の生命と財産を守る地方公共団体としては誠に遺憾です。わたしたちは、県民の安全・安心の確保に
背く行為として、厳しく抗議するものです。

3、知事は、耐震安全性、高経年化対策、長期保管MOX燃料の健全性の技術的3条件について「条件を満たし
た」としていますが、ベルゴニュークリア社製MOX燃料の品質保証、高経年化対策報告書における新耐震指針
による耐震安全性評価の未提出、新耐震指針による再循環系配管の耐震強度の未評価など、未確認部分を残
しており、3条件を満たさぬ見切り発車で、県民を軽視するものです。

4、受け入れは、東京電力が、原子炉等規制法第23条第2項第8号「使用済燃料の処分の方法」の法的義務で
ある「処分の方法」を記載せず、これに違反して使用済燃料を半永久的に原発敷地内に貯蔵するという行為を容
認するもので、将来に禍根を残します。福島を核のごみ捨て場にしてはなりません。

5、福島原発では、外部電源が同時に遮断した電源喪失事故や原子炉の中に重りを落として制御棒を傷つける
事故などが安全管理体制の不備が問題になっており、老朽化に伴う配管や使用済み燃料プール水の漏洩によ
る環境汚染の危険性も指摘されています。こうした東京電力と原発の実態において、福島第一原発3号機での
プルサーマル計画受け入れは、安全・安心を願う県民の心を踏みにじるものです。

6、わたしたちは、あらためて経済産業省原子力安全・保安院と東京電力による県民説明会の開催ならびに福島
県エネルギー政策検討会の「中間とりまとめ」とプルサーマル受け入れの整合性ついて県民に説明し県民の声
を聴くため「県民の声を聴く会」を福島県が開催することを求めるとともに、東京電力が福島第一原発3号機での
MOX燃料装荷を県民の反対を押し切って強行しないことを強く求めるものです。

以上

2010年8月6日
        脱原発福島ネットワーク

2010年8月4日水曜日

3日の経済産業大臣への申し入れについて「補足]

冒頭に要望書を提出しましたが、その場での追加があり、提出団体は794団体
となりました。794(鳴くようぐいす…)団体です!!賛同ありがとうござい
ました。

参加者 議員、市民含め40名余り
議員 福島みずほ議員(比例社民) 吉田忠智議員(比例社民) 
   大河原雅子議員(東京民主) 服部良一議員(近畿社民)
市民 佐賀、福岡、関西、静岡、福島、石巻、首都圏の各地から、
  アメリカからケビンキャンプスさんも終始参加されました。

国側 内閣府政策担当室 金子忠利、保安院検査課班長 野口康成
   資源エネルギー庁課長補佐 有馬伸明 保安院審査課班長 氏原拓
   保安院検査課長補佐 金子純一

ポイントは以下でしょうか。

<再処理の相手先に実体なし>
現在の申請書に使用済燃料の処分の方法と相手方がきちんと記載されていない問
題について、審査課は、処分の方法は「再処理」、相手方は「国内の再処理委託
先」と回答しました。「国内の再処理委託先」といっても実体はなにもありませ
ん。その点を追及すると、国内で事業認可を受けるであろう会社であれば問題な
いはずだと、実体もないのにそんな話がどうしてできるのでしょうか。

<東電と国の見解の相違が明確に>
国は使用済燃料の貯蔵・管理について、これが「処分の方法」には当たらないと
明確に回答しました。ところがこの問題で東電は、貯蔵・管理が「処分の方法」
に当たるとし、超長期の燃料貯蔵を正当化しています。この点につき、東電を指
導するよう求めました。保安院検査課は、指導はできないが、コミュニケーショ
ンはするとし、木曜日までにその結果を福島議員事務所に報告することになりま
した。誤った法解釈をするような東電にプルサーマルをやらせないように求める
と、要望については理解したと回答しました。この問題については、プルサーマ
ルが差し迫った福島県で再度問題にしていこうということになりました。

<燃料プールの高経年化対策評価は行っていない>
使用済燃料プールの高経年化を考慮した耐震安全確認について、プールが代表部
位には選定されておらず、実際には行われていないことが明らかになりました。
当初国は、プールも評価を行っているとの回答でしたが、現実には行われていな
いことを指摘すると、前言を撤回しました。

<米国のプール問題の検討は密室でコソコソと>
米国で深刻なプールからの水漏れが起きている問題では、最近になって調べはじ
めたと。「安全情報検討会」という聞きなれない委員会で検討しているというの
で、それは何か聞くと、保安院とJNESが日常的に行っている検討で、傍聴も
なし、記録もなしで何をどう検討しているのかさっぱりわからないものでした。
高浜町長が求めているような特別な委員会でもなんでもありませんでした。これ
を公開の場できちんと審議するよう強く要求しました。

<プルサーマルの条件に使用済み問題はないのか>
交渉の最後にプルサーマルの実施条件を聞くと、平和利用、原子力開発に支障が
ない、技術的能力がる、災害防止上の観点の4つがクリアされれば許可されると
回答、使用済みMOXは関係ないとの姿勢に根本的な問題がありそうです。

2010年8月3日火曜日

報告 経済産業大臣への申し入れに参加

夜分失礼します。う★さ★こ@東京です。
経済産業大臣への申し入れに参加してきました。提出団体はなんと794団体でした! 私たちの真剣な問いかけに対して、しかし、国の回答はあまりにもお粗末なものでした。「トリチウムは人体にはあまり害はない」と言ったり、「使用済み核燃料の再処理の相手方は?との質問に「国内の再処理業者」と答えるなど、官僚のあまりにも厚顔無恥な答えに唖然呆然の連続・・・。こんな人たちに私たちの命と未来を任せるわけには絶対にいきません!
★子さんが呼びかけてくださいましたとおり、明日から2週間、座り込みをします。
このまま、すべての問題に目をつぶったままプルサーマルを見切り発車させてしまわないよう、少しでも時間をかせげるように、手を尽くしたいです。
全国の仲間が、私たち福島の動向に注目して、力を貸してくれようとしています。今日も、申し入れ後にさっそく内容を福島県内の報道機関に流して下さいました。民主党の福嶋みずほさんも協力してくださっています。県知事の秘書課に対して、全国からファックスを集中させる行動も始めます。
明日、あさってが特に重要です。
どうぞ、9時半に、県庁西庁舎出入り口付近にお集まりください。訴えたいメッセージなどありましたら、プラカードなどご持参ください。明日明後日が無理の方も、これから2週間続けますので、是非一緒にやりましょう。
どうか、マスコミがきちんと報道してくれますように。たくさんの人に、メッセージが届きますように。
技術連絡会の専門委員はじめ出席者が、誠実に議論し、勇気ある判断を下せますように。
どうか一人でも多くの市民が、無力感をはねのけて、ひとつでも何か行動を起こすことができますように。
夜分失礼しました。おやすみなさい。

2010年版「労働経済の分析(労働経済白書)」失われた20年から「失われた30年」へ

★景気拡大が始まった2002年以降、大企業ほど非正規雇用を増やしてきた。

 人件費を削減すると共に新規学卒者を採用し、じっくりと人材を育てる
 よりも、賃金の低い者を活用し、即戦力の確保が重視された。
 労働者派遣事業の規制緩和が、こうした傾向を後押しした。

 この日本企業の政策が2つの面からブーメランで我が身を痛めつけている。

 非正規労働者の増加は、これまで日本経済の強味を生み出してきたQA
 サークル等の自発的な能力の底上げが失われ、個々の企業で技術・技能
 の継承や人材育成すら出来なくなった。

 一方で非正規雇用者がぐっと増え、その所得が1~3百万円台の低所得
 で国全体の消費拡大には寄与しないワーキングプア乃至候補を増やした
 ことで、自社の国内収益の伸び悩みをもたらしている。

 地方に住む若年労働者は、自動車を保有する動機がとても強いはずなの
 に自動車会社の孫請け、ひ孫請けにて派遣で働く労働者の自動車保有
 率は驚くほど低い。

 秋葉原事件の主は自動車工場に働いていたが、自分の作っているメーカーの
 自動車ではなくレンタカーを借りて秋葉原に行った。

 初めて、高価な自動車を大量に売ったフォードはどうしたかを思い出し
 て欲しい。

 フォードは単純作業の自動車製造ラインの労働者を大量に雇ったが、
 給料は相場の2倍を支払った。その給料なら2ヶ月働けば自動車が購入
 できたのでフォードやその下請けの労働者がこぞって自動車を買った。

 この好循環がアメリカ全体にまで波及していったので、フォードの車は
 売れに売れたのだ。

 フォードがアメリカンドリームを体現し、アメリカを世界一の経済規模
 に押し上げたやり方とは全く逆の経営を15年間続けているのが日本。

 この経営方法を変えない限り、失われた20年は、「失われた30年」
 になる。

 日本の経営者は自分がヘンリー・フォードのように、自社の従業員を
 使って生産性を高めることができて一人前だと知れ。