2010年7月14日水曜日

「『低炭素社会』を問う」連続講座<第四回>のご案内

エントロピー学会の全国シンポジウム(今年10月)に向けて毎月開催している「『低炭素社会』を問う」連続講座(京都)の第四回目のご案内を送付させていただきます。
今回は、高速増殖炉「もんじゅ」の問題や国際的な高速炉の動きを京都大学原子炉実験所元講師の小林圭二様に解説いただく予定です。

和田喜彦
------------------------------------------------------
「『低炭素社会』を問う」連続講座<第四回>のご案内
日時: 2010年7月17日(土) 午後3時~ 
場所: 同志社大学新町キャンパス「臨光館」207号教室
   (京都市営地下鉄「今出川」駅より北西方向へ徒歩7分)
テーマ:高速増殖炉「もんじゅ」の問題点と高速増殖炉の国際的な動き
講師: 小林圭二氏 元京都大学原子炉実験所講師

要旨:事故で約14年半停まっていた高速増殖炉「もんじゅ」が運転再開した。しかし、高速増殖炉は世界で最初に手をつけられた原発にもかかわらず、60数年たった今も実用にはなっていない。日本より専攻していた米英仏独など欧米各国は、すべて、約20年前までに開発をやめた。理由は、後発の軽水炉に比べても格段に危険性が高く経済的に成り立たないうえ、核開発製造・拡散に繋がりやすいためだ。「もんじゅ」も実用化二段階前の原型炉に過ぎないが、建設コストが高すぎ、この延長に実用炉はない。目下まったく異なる実用炉像に描き直され、「もんじゅ」は原型炉としての意味もすでに失っている。国費の無駄でしかない。
 近年、他国で高速増殖炉開発再会の動きが言われているが、真実でない。濃縮ウラン燃料の高速炉であったり、放射性廃棄物処分対策としての研究用高速炉であり、プルトニウムを増やして使う高速増殖炉とは別物である。高速増殖炉は今も実用化する見通しはない。
    
エントロピー学会以外の皆様のご参加を歓迎いたします。
(資料代:500円。学生・院生は無料)
-----------------------------------------------------
<お知らせ・追加> エントロピー学会の2010年全国シンポジウムは、10月16日(土)~17日(日)に同志社大学新町校地「臨光館」で開催予定です。奮ってご参加ください。統一テーマは「『低炭素社会』を問う」です。
----------------
〒602-8580 京都市上京区今出川通 
同志社大学経済学部 光塩館
和田喜彦
電話・ファックス:075-251-3582
電子郵便: yowada@m...

0 件のコメント:

コメントを投稿